第5章 身体から脳へ

身体から脳へ

― 脳イキが示すオーガズムの本質

長い間、オーガズムは
「身体への刺激が一定量を超えた結果」として理解されてきました。
しかし近年、脳科学や神経科学の知見が進むにつれ、
その理解は大きく変わりつつあります。

オーガズムの主役は、
身体ではなくです。


脳は常に選択している

脳は、外部からの刺激を
ただ受動的に受け取っているわけではありません。

  • 受け取る
  • 遮断する
  • 弱める
  • 増幅する

という選択を、
無意識のうちに常に行っています。

どれほど強い刺激があっても、
脳が「今は受け取らない」と判断すれば、
快感はほとんど生じません。


体イキと脳イキの違い

一般的に語られるオーガズムは、
刺激に対する反射的な反応です。
これは、いわゆる「体イキ」と呼ばれる状態です。

一方、脳イキでは、

  • 刺激を最小限に保ちながら
  • 意識を内側に向け
  • 快感を脳内で育てていきます

このプロセスでは、
身体よりも意識と集中の役割が大きくなります。

重要なのは、
どちらが優れているかではありません。

ただし、
エネルギーオーガズムへ向かうためには、
脳の関与が不可欠であることは確かです。


ホルモンが示す質の違い

体イキでは、
主にドーパミンが分泌されます。

ドーパミンは、

  • 興奮
  • 高揚
  • 期待

を生みますが、
その反動として
疲労や虚脱感を伴いやすい特徴があります。

一方、脳イキでは、
ドーパミンに加えて
オキシトシンが分泌されます。

オキシトシンは、

  • 安心
  • つながり
  • 信頼

を生み、
快感を全身へと拡張します。

その結果、
体験後に残るのは
消耗ではなく、満足と静けさです。


集中と期待のメカニズム

快感の質を大きく左右するのは、
刺激の量ではありません。

  • 意識がどこに向いているか
  • 何を期待しているか

です。

意識が未来に飛ぶと、
快感は薄れます。

「どうなるだろう」
「起きるだろうか」
という思考が入った瞬間、
脳は評価モードに入り、
感覚は鈍くなります。

今ここに集中しているとき、
脳は最も深く反応します。


脳イキが示す重要な示唆

脳イキが教えてくれるのは、
快感は外から与えられるものではなく、
内側で育つという事実です。

この理解は、
エネルギーオーガズム理論と完全に一致しています。


第5章 まとめ

  • オーガズムの主役は脳である
  • 脳は刺激を選択・増幅している
  • 体イキと脳イキはプロセスが異なる
  • オキシトシンが深い満足を生む
  • 快感は内側で育つ

第6章 エネルギーオーガズムの理論