関係性がすべてを決める
― 愛・信頼・安心という「場」
エネルギーや意識の話になると、
人はつい「個人の能力」や「技術」に注目しがちです。
しかし、タントリックヒーリングにおいて
最も大きな影響を与える要素は、関係性そのものです。
どれほど理論を理解していても、
どれほど身体感覚が鋭くても、
関係性の「場」が整っていなければ、
エネルギーは深く開きません。
安心がなければ、脳は閉じる
人の脳は、
常に無意識のうちに周囲を評価しています。
- 今は安全か
- 受け入れられているか
- 拒絶される恐れはないか
これらの問いに
不安が混じった瞬間、
脳は防御モードに入ります。
防御モードでは、
- 感覚は鈍くなり
- 呼吸は浅くなり
- エネルギーは循環しません
つまり、
安心がなければ、快感も統合も起こらないのです。
愛とは感情ではなく「状態」である
本書で扱う愛は、
感情の高まりや情熱を指しません。
愛とは、
- 評価しない
- 操作しない
- 奪おうとしない
という、
神経系が緩んだ状態です。
この状態が共有されるとき、
関係性は取引から共鳴へと変化します。
信頼は結果ではなく前提である
多くの人は、
「信頼できたら委ねよう」と考えます。
しかし、実際には逆です。
- 委ねたとき
- 防御を手放したとき
- 身体が緩んだとき
その結果として、
信頼が生まれます。
タントリックヒーリングにおいて、
信頼とは築くものではなく、
選択するものなのです。
支配と操作が壊すもの
エネルギーが最も乱れるのは、
支配や操作が入り込んだときです。
- 相手を変えようとする
- 反応を引き出そうとする
- 期待通りに動かそうとする
これらはすべて、
相手の神経系を緊張させます。
緊張した神経系では、
エネルギーは閉じ、
表面的な反応しか起こりません。
共鳴が起こる条件
共鳴とは、
相手に合わせることでも、
自分を失うことでもありません。
それは、
- 自分が自分に戻り
- 相手も相手に戻り
- その二つが同時に存在する
状態です。
このとき、
エネルギーは自然に溶け合います。
第4章 まとめ
- エネルギーは関係性の「場」に強く影響される
- 安心がなければ脳は閉じる
- 愛とは操作しない状態である
- 信頼は結果ではなく選択である
- 共鳴は自己回帰から生まれる